外側:擦り漆
会津桐×本黒檀
日本一軽く、柔らかい会津桐と世界一重く硬い、南スラウェシ産本黒檀のセット酒器です。それぞれの究極の違いをお楽しみください。 両極にある性質の木材を、寸分違わず仕上げるには高い技術が必要です。日本伝統工芸士、荒井祐勝ならではの酒器。
スラウェシ島産最高級縞黒檀(本黒檀)無垢材削りだし
黒檀は世界で最も良質な銘木です。「森の黒ダイヤ」と呼ばれるほどであり、世界一硬く、重く、耐久性にも優れています。黒檀の中でも特に入手しにくい、インドネシア南スラウェシ州政府が正式に認めた最高級の本黒檀(縞黒檀)を使用しております。木そのものが持つ自然の温もりと、本黒檀ならではの削り面ごとに見せる光の反射と重厚感をお楽しみください。
奥会津の三島町では国産の桐材の品質と環境保存の為に育苗から植林〜栽培と手間を惜しまず、長きに渡り面倒を見て来ました。厳冬の地で育つ会津桐の特徴は、絹目の模様の美しさとその肌理の細やかさにあります。また多孔性の桐材は、最も断熱性能に優れた木材と言えます。長く最適な飲みの温度を保つことが可能ですし、陶器やガラスのように、結露でテーブルを濡らすこともありません。
高い精度を誇る木地師の技術
両極の酒器『会津桐×本黒檀』の木地挽きを手掛けるのは荒井勝祐氏。 天性の器用さに加え蓄積された確かな技術力により、息を呑むほど美しいフォルムと質感を実現。結露防止にも、木地師の技術と工夫が凝縮されています。
漆の変化を楽しむ「木地呂塗」
会津桐の肌理の美しさを保持しながら、経年変化をお楽しみいただける色合いを実現するために、 「木地呂塗」のスペシャリスト、坂根雄心氏が漆塗りを手がけました。光沢をおさえた重厚な木地呂塗りは、漆塗りの中でも最も高度な技法であり、長年に渡り浄法寺塗(岩手)の研鑽を積んできた坂根雄心の成せる技です。